より詳しい研究報告 研究報告5 ウシ後期初乳のIGF-1(インスリン様成長因子1)への有用性検討

【目的】

IGF-1(インスリン様成長因子1)とは、日本抗加齢学会などで加齢に伴い減少する指標のひとつとみなされている。ウシ後期初乳の抗加齢作用を検討するため、摂取によるIGF-I量への影響を確認することを目的とした。

【方法】

C57BL/6マウスに4週間素材(初乳群:ウシ後期初乳1g/kg/day、コントロール群:水)を強制経口投与した。4週間後マウスの海馬を摘出し、海馬中のIGF-I、CGRPを測定した。また、本マウスを水迷路試験にて安全地帯までの到達速度を測定した。

ウシ後期初乳を投与したマウスにおいて、海馬中のIGF-1量が増加した。また、IGF-1量の増加に関連するCGRPに関してもその量が増加していた。水迷路試験では、2日目より有意に安全地帯までの到達速度が速くなった。

【考察】

ウシ後期初乳を投与により海馬中のIGF-1量の増加が確認されたことから、ウシ後期初乳における抗加齢作用の可能性が考えられる。水迷路試験における到達時間の短縮からは、認知機能の向上に影響していることが示唆される。CGRP量の増加から、ウシ後期初乳の作用として神経系のCGRP伝達を介して海馬のIGF-1を増加させ、海馬の活性及び細胞の分裂を刺激し、認知機能を向上させている可能性が高いと考えられる。

【研究者コメント】

ヒトの臨床試験において、ウシ後期初乳の摂取により血中IGF-I量の増加傾向が確認されていることからも、更なる研究は必要であるが、ウシ後期初乳の抗加齢効果(美肌、抗生活習慣病、免疫改善、動脈硬化予防、認知機能の向上等)が期待できると思われる。

小林製薬
内田健志 研究員

小林製薬 内田健志 研究員

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